マンガを描く方法とはつまり神降臨を待つこと

マンガの描き方を言語化するのは難しい。
手順を並べることだったらできます。
プロット→ネーム→下描き→ペン入れ→トーン・仕上げ……とかね。

 

でもそれって描き方とは違うと思いますし、「マンガを描きたいけど描けない」とお悩みの方への解決策にはなってないよなあとも思います。

 

そもそも私がどうやって描いてるかというと、頭の中に「マンガが浮かぶ」んです。
こういうコマ割りで、こういう効果を入れて、絵はこんなふうで……というのが画像で浮かびます。なのでそれを紙に描きだして、調整や修正を繰り返して作品となります。

 

こんなふうなので、頭の中にマンガが浮かばない、浮かんでいない状態の人に向かって伝えられる「マンガを描く方法」を、私は持って、いない。

 

でもそれって全然他人事ではなくて。
なぜなら「頭の中にマンガが浮かばない状態」は私も経験するから。
それは世にいうスランプとかそういうふうに表現される状態なのかもしれません。

 

頭の中にマンガが浮かばない限り、マンガを描こうとしても「無理やり描いたっていうのが伝わってくるようなくそつまんねえマンガ」しか描けず。
ああもう自分は描けなくなったのかなあ、なんて思っているうちに、ある日突然ポンと頭のなかに画像が浮かんで、よかった助かった……!と天に感謝するということを繰り返しております。

 

なぜこの画像が浮かんでくるのかは、よく分かりません。
なので言語化できません。つまりはお伝えできません。

 

ほぼ神頼みなところがあるので、神が自分に「画像」を投げてくれるように祈ったり行いを正したり、受け皿を用意すべくさまざまなことに挑戦したり、新しい場所に行ってみたりしたらいいんじゃないかとは思っています。
(ちなみにここでいう神とは特定宗教の神ではなく、創作の神さま的なそういう曖昧でフワっとしたやつです)

 

以上が、私のマンガの描き方です。

 

あなたの創作の一助になれば幸い!(なるのか?)