同性パートナーは、元夫

パートナーのことについて書こうと思う。
私は現在結婚しておらず、同性パートナーとパートナーシップ宣誓制度を使いながら一緒に暮らしています。

 

で、この同性パートナーなんですが、元夫です。

 

つまり

こういうことです(この本は私が描きました)

 

もう少し踏み込んで書くと、結婚八年目にして夫から性別違和を告白されたので、いやもうそれなら女になればいいじゃんいいじゃん!となり、夫は名前を変え、性別適合手術をし、戸籍上の性別の取り扱いを変え、社会的には女性として暮らしているわけです。ちなみに結婚していると戸籍の性別を変更できないので、紆余曲折ありながらも我々は離婚しております。その後、パートナーシップ宣誓制度を利用。暮らしの上では特に変わりなく、仲良く過ごしています。

 

ここから先は完全なのろけなんですが、彼女は私にとって最高のパートナーで、向こうも同じように思っているようです。夫が女性になるという少々衝撃のある出来事には見舞われて、私も私なりに悩んだりもしましたが、諸々を共に乗り越え、笑い合い、泣いたり怒ったり、様々なことを共有し合ってきた仲として、そこは性別は全く関係なく信頼関係を築けていると自負しています。

 

そういう相手にめぐり会えて幸せだなあ、と思います。

 

社会もけっこう親切で、パートナーシップ宣誓制度もありますし、私たちが同性カップルだとか、パートナーが元男だとかを知られても嫌な態度を取られることはほとんどなく、楽しく穏やかに過ごしています。
親族も、最初は一部パニックを起こしてましたが(特に私の母)今ではごく当たり前のように、私のパートナーのことを改名後の女性名で呼んでくれます。離婚はしていてもパートナーであることには変わりないということで、冠婚葬祭や盆正月などの親戚付き合いにも呼ばれます。

 

周囲にも恵まれているわけで、これは本当にありがたいことですね。
私の人生の特色は、人に恵まれていること、なのかもしれないなあ。

 

自分も人も、大切に。